第1話中 1節 小惑星ケレス奪回 01

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王立ラボに来て元々博士の元にいたが
仕事としてはRS-1で博士のチームに入って長く経った。
そのRS-1製作準備機としてのRS-1pが出来てからは、RS-1に係ることは少なくなった。
RS-1は材料の精製製造に時間がかかる為に、パーツが出揃うまですることが無いのが実情であった。
機体投入作戦は本来長期間かかると思われたので、先行してL5との共同での作戦に入ったが
RS-1がロールアップする前に好機が来た為に、本来はRS-1が地球送り込みだったものを
試作機とも言えるRS-1pを代替としてRS-1pとレイ君を地球送りこんだ。

私”ミゼ”は14歳の時に義手のフィードバックに対する発表で国内では有名になった。
その事によりそのままラボに在籍させられた、ラボ内では運よく?
この世界(宇宙)で超有名人のスウェイン博士にお世話になることになって現在に至る。
年代こそ違うけれど似たようにラボにやって来た
レェチャさん、ペイトちゃんが今の同僚(RS-1プロジェクト)である
RS-1についてはもう私がすることは無くなっている。

ちなみにRS-1(この場合はモーティブルプロジェクト管轄)
クラァナァスちゃんスウェイン博士が中心だから元々は私はサポート的な役割ではあった。

 

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それは
RS-1pを送り出してロール艦長と博士が軍統括部に呼び出された後日の事だった。

ことの起こりは私が請け負った、ウォーレン中将直轄で依頼され製作した物の試験を
ロール艦長に人選依頼をした事に始まる。
ロール艦長は呼び出しにあった日に
ラボへ来て博士と何やら話をした、そうした後二人で軍統括に出向こうと出てきた時に
私は作業用ロボットの操縦系フィードバックテストを玄関口でやっていた
勿論、試験場でやれと博士にチクチク怒られたのだが
その時にロール艦長に一つお願いをしていた。


今、
目の前に目付きが、

いや目付きと口と態度も悪い30位のオッサンがいる

「艦長に頼まれたから来たけど嬢ちゃんか?呼んだのは」

何かと面倒くさそうに言うオッサーンに少し意地悪ぽっく
「ロボ系扱える腕のいい人なの?」

「だから何の用だ?テストオペレーターはいくらでもいるんじゃないのか?」
当然、自分ほどの人間が必要なのか?!っと言わんばかりな口調に
立場は私の方が上だと知らしめようとした訳でもないが事実を
ちょっぴりだけ上から目線で口を開いてみた。


「ウォーレン中将直轄の仕事なの、適性あればそのまま任務にも、
他の人頼むよりロール艦長の所からの方が良いみたい、
艦長の船、第一艦隊編入でしょ!人が入れ替わるかもだから引き抜こうとしてるのかも」

腕組みをしたまま少し睨むように沈黙していたが少しだけ口調が大人しくなりつつ
「お前、オレ等より先に知ってたのか?オレ等の配属変わるの」

「だからウォーレン中将の直轄の仕事だって、予算も私に付けてもらってるから博士も知らない、
逆に博士の知らない先情報も必要なら私には来てる」
半目の眠そうな目付きの悪いその目で私を見ながら
「よく見りゃ4、5年前の天才ちゃんか」

関心とイヤミが少し入っているような言い回しだが
ピッンと立ててたシッポをたるませた犬のようにも見えた
なんだか少し可愛いなどと思う感覚が胸の奥にあるのを
”悪くない”などと思っている自分がいる、

今のラボでは
博士がモーティブル関係、ワープ関係
私がロボットや義手や義足パワードスーツなどの制御関係
レェチャさんがアイコントロール関係一般(これは眼球、視線での機器のコントロール)
ペイトちゃんが材質等の専門

このような人物が他に数人
少女時代14~17歳位で俗に天才などといわれそのままラボにいる。
各企業や軍、国から直接依頼を受けてプロジェクトをやっている。
ラボ自体は国営扱いだが中は各研究者の半独立者達の集合場所になっていて
誰が頭とかの意識は薄く
むしろ似た事に没頭しているもの同士は
中にはライバル
中には意気投合

自分がやっていることはチームを組んでない場合
その事案は言われずとも隠してる

「私の仕事、人選も私!だから今日は私がアナタのボス」
ふっふ~んと少し偉そうに胸を張ってみた
その目付き悪いオッサ~ンはヤレヤレな顔を見せつつも

「いた!痛い!」

私の鼻を摘まんで
「帰ってもいいんだぞ嬢!」

少しだけ睨みかえしつつ「もう!ロール艦長がよこしたんだから使えるんだよね?!」

sspl0101

「来て!!」
ちょっとプリプリしたフリをしつつ
実験棟に向かう、
14歳から今19歳の今までずっとラボだけの世界だった
外部?の、”レイ”が色が違う唯一だったのでプリプリしたフリこそ見せてみたものの

内心では興味と新鮮さで浮いた気持ちで一杯だった。

「よ~博士」

廊下端の向こうにいる博士に気が付き
声をかけるオッサ~ンにすかさずダメ!と言ったがもう遅かった。

ロール艦の人間は何かと博士とは因縁がある
ロール艦に積まれている"アレ"俗に使えないヤツっと呼ばれる
本当に実戦で使えない"ある"装置からの付き合いで特に他の軍俗達より近い関係が出来ている。

博士には見せたく無かったのに心の中で舌打ちしながら博士が実験棟に着いてくる事に意気消沈した


   

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